2006年3月12日

原稿を大量に書きながら、取材のアレンジを同時にするのは、かなり大変です。どちらもおろそかにならないようにするには、神経を使います。今日は昼間もマイナス5度くらいまでしか気温が上がらなかったようで、ジョギングをしていると顔の皮膚が痛くなり、毛糸の手袋をしていても手が痛くなりました。ミュンヘンに春が来るのは、まだ2ヶ月先です。

日本でデフレが終息し、日銀が量的緩和をやめたというニュースは、ドイツでも大きく伝えられています。ドイツでも、企業の景況感は回復しているのですが、人々はいまだに雇用の先行きに不安を持っており、内需は冷え込んだままです。企業の業績が回復しているのも、リストラが行われているせいであり、大手企業の間では、業績が悪化していないのに、人員削減を行うのが当たり前になっています。

米国の製薬会社メルクがベルリンの製薬会社シェリングを敵対的買収しようとしているというニュースが、今日流れました。これもシェリングの従業員にはあまり良いニュースではないでしょう。多くのドイツ人には、米国的経営はなかなか受け入れにくいものだからです。